終身雇用が崩れ、物価高が続く今、会社員男性にとって副業は「やるかやらないか」ではなく「何を選ぶか」の時代になりました。本業だけでは将来が不安、でも家族や自分の時間も大切にしたい。
そんな30代・40代の男性会社員に向けて、本記事ではスキル形成型から即金性重視まで、目的別に14種類の副業を紹介します。副業選びのポイントや本業との両立術、確定申告や就業規則といった注意点まで網羅的に解説するので、あなたに最適な副業が見つかるはずです。
この記事のまとめ
・副業は収入増だけでなく、市場価値の高いスキル習得や自己実現の手段として会社員男性のQOL向上に直結します
・目的に応じて「スキル・資産形成型」「在宅・効率重視型」「アクティブ型」の3タイプから自分に合った副業を選べます
・就業規則の確認・住民税の手続き・確定申告など、副業開始前の基礎知識を押さえれば本業との両立は十分可能です
忙しい男性会社員に副業がおすすめな理由とメリット
副業は単なる小遣い稼ぎではありません。将来の選択肢を広げ、自分で稼ぐ力を身につける手段として、本業だけでは得られない価値を提供します。ここでは会社員男性が副業に取り組むべき3つの理由を解説します。

収入の柱を増やし将来への不安を解消する
国税庁の民間給与実態統計調査(令和6年分)によれば、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は478万円となっています。終身雇用が事実上崩壊し、年功序列の昇給も期待できない中で、給与だけに依存するリスクは高まっています。
副業で月3万円の収入を確保すれば年間36万円、5年で180万円の追加資金が生まれます。この金額は子どもの教育費や住宅ローンの繰上返済、老後資金の積み増しに直結します。収入源を複数持つことで、万が一のリストラや病気による収入減にも対応できる安心感が得られます。
本業では得られない「市場価値の高いスキル」が身につく
会社員として一つの組織に長く在籍すると、その会社でしか通用しない「社内スキル」に偏りがちです。副業では自分で営業し、納品し、対価を得るという一連のプロセスを経験できます。WebライティングならSEOやマーケティング、プログラミングなら最新の開発技術、動画編集ならクリエイティブスキルといった、転職市場でも評価される実践的な能力が身につきます。
30代・40代の男性会社員にとって、これらのスキルは転職時の武器になるだけでなく、本業でも活かせる知見となります。副業経験が本業のパフォーマンス向上に繋がったという声も多く聞かれます。
自分で稼ぐ自信がつきプライベートのQOLが向上する
会社員として働いていると「会社の看板で仕事をしている」という感覚を持つ人は少なくありません。副業で個人として対価を得る経験は、自己肯定感と精神的な余裕を生み出します。月5万円でも自力で稼げるようになれば、理不尽な上司や職場環境に対して「最悪辞めても何とかなる」という心の余裕が持てます。
この余裕は家族との時間や趣味への投資にも前向きになれる効果をもたらします。副業収入を自分へのご褒美や家族旅行に使うことで、日々の仕事へのモチベーションも高まります。
【タイプ別】男性会社員におすすめの副業14選
副業には「将来への投資」「効率的な収入確保」「体を動かす」という3つの方向性があります。自分のライフスタイルや目的に合わせて、最適な副業を選びましょう。
将来のキャリアに繋がるスキル・資産形成型の副業
時間をかけてスキルを磨き、将来的に単価アップや独立も視野に入れられる副業です。即金性は低いものの、長期的な資産形成に繋がります。
Webライティング
企業のオウンドメディアやブログ記事を執筆する仕事で、1文字1円からスタートし、実績を積めば1文字5円以上も狙えます。クラウドワークスやランサーズで案件を探せば、未経験でも始めやすいのが特徴です。SEOやマーケティングの知識が身につくため、本業でも活かせます。週末に2~3時間の作業で月3万円程度からスタートでき、スキルアップすれば月10万円以上も現実的です。文章を書くのが苦にならない人や、情報収集が得意な男性会社員に向いています。
動画編集
YouTubeやSNS向けの動画編集は需要が高く、1本あたり5,000円が相場です。Adobe Premiere ProやFinal Cut Proといったツールの習得に12ヶ月かかりますが、一度身につければ継続的な案件獲得につながります。週末に2本編集すれば月4~6万円、慣れれば10万円以上稼げます。クリエイティブな作業が好きな人、集中して作業するのが得意な人に適しています。案件はクラウドソーシングやSNSでの営業で獲得できます。
プログラミング・Web制作
コーポレートサイトやLP(ランディングページ)の制作は1件10万円~50万円と単価が高く、スキル次第で大きく稼げます。HTML/CSS/JavaScriptといった基礎言語の習得には36ヶ月必要と言われますが、エンジニア経験者なら即戦力として活躍できます。平日夜と週末で月1~2件受注すれば月10万円以上も狙えます。論理的思考が得意な人や、本業でIT業界にいる男性会社員なら既存スキルを横展開できます。案件はクラウドソーシングや知人紹介で獲得します。
ブログ・アフィリエイト
自分のブログを運営し、広告収入やアフィリエイト報酬を得る方法です。収益化まで半年~1年かかりますが、仕組みが完成すれば不労所得に近い収入が得られます。月1万円稼げるようになるまでに100記事程度必要ですが、一度軌道に乗れば月10万円以上も目指せます。ライティングスキルやSEO知識が身につき、将来的に他のWebビジネスにも応用できます。コツコツ継続できる人や、特定の趣味・専門知識を持つ男性会社員に向いています。
SNS運用代行
企業や個人事業主のInstagram、X(旧Twitter)、TikTokアカウントを運用する仕事で、月5万円~20万円が相場です。投稿内容の企画・作成・分析を担当し、マーケティング視点が求められます。SNSが好きな人や、トレンドに敏感な人に適しており、1アカウントあたり週35時間程度の作業で運用できます。複数アカウントを掛け持ちすれば収入を積み上げられます。案件はクラウドソーシングや直接営業で獲得します。
隙間時間で効率よく稼げる在宅・ワーク型の副業
高度なスキルを必要とせず、平日夜や休日の空き時間で取り組める副業です。即金性が高く、すぐに収入を得たい人に向いています。
データ入力・文字起こし
企業の顧客情報や会議の音声データをテキスト化する作業で、1件500円~が相場です。特別なスキルは不要で、タイピングが速ければ効率よく稼げます。平日夜1時間、週末3時間程度で月23万円が目安です。単調作業が苦にならない人や、コツコツ作業できる男性会社員に適しています。クラウドワークスやランサーズで常に案件があります。
オンライン秘書・事務代行
経営者や個人事業主のメール対応、スケジュール管理、資料作成を代行する仕事で、時給1,500円~3,000円が相場です。ビジネスマナーや事務スキルが活かせるため、本業で総務や営業事務の経験がある人に向いています。週10時間程度で月612万円稼げます。クライアントとの信頼関係が築ければ継続案件になりやすく、安定収入が期待できます。
翻訳・通訳
英語や中国語などの語学力を活かして文書翻訳やオンライン通訳を行う仕事で、1件3,000円~5万円と幅があります。ビジネス文書の翻訳やWebサイトの多言語化案件が多く、TOEICスコア800以上や実務経験があれば単価の高い案件を獲得できます。週末に23件対応すれば月5~10万円が目安です。語学が得意な男性会社員にとって、既存スキルを最大限活かせる副業です。
アンケートモニター・ポイ活
企業のアンケートに回答したり、ポイントサイト経由で買い物をすることで報酬を得る方法です。1件10円~500円と単価は低いですが、通勤時間や昼休みの隙間時間で取り組めます。月12万円程度が現実的な収入ラインで、大きく稼ぐのは難しいものの、リスクゼロで始められます。スマホさえあれば誰でも開始できるため、副業の第一歩として試すのに適しています。
占い・悩み相談
ココナラやタイムチケットで恋愛相談やキャリア相談に乗る仕事で、1件1,000円~5,000円が相場です。心理学や占術の知識がなくても、人生経験や傾聴力を活かして相談相手になれます。30代・40代の男性会社員なら、仕事や人間関係の悩みに共感しやすく、リピーターを獲得しやすい強みがあります。平日夜と週末で月5~10万円稼ぐ人もいます。
体を動かすアクティブ型の副業
デスクワーク中心の会社員にとって、体を動かしながら稼げる副業は気分転換やストレス解消にもなります。即金性が高く、運動不足解消にも繋がります。
フードデリバリー
Uber EatsやMenu、出前館などで料理を配達する仕事で、時給1,000円~2,000円程度が目安です。土日のランチ・ディナータイムに34時間稼働すれば月4~6万円稼げます。自転車やバイクがあればすぐに始められ、シフトの縛りがないため自分のペースで働けます。体を動かすのが好きな人や、運動不足を解消したい男性会社員に向いています。
軽貨物ドライバー
Amazonフレックスや個人宅配の配送業務で、1日8,000円~15,000円が相場です。普通免許があれば始められ、土日だけの稼働でも月6~10万円稼げます。体力は必要ですが、配達ルートを覚えれば効率的に回れるようになります。運転が好きな人や、一人で黙々と作業したい男性会社員に適しています。
スポットバイト
引越しの手伝いやイベントスタッフ、軽作業など、1日単位で働く仕事で、日給8,000円~12,000円が目安です。タイミーやシェアフルといったアプリで前日や当日に応募できるため、予定が読めない人でも取り組みやすいのが特徴です。月23回稼働すれば月2~3万円稼げます。体力に自信がある人や、デスクワークの息抜きをしたい男性会社員に向いています。
スキルシェア・講師
ストアカやタイムチケットで自分の得意分野を教える仕事で、1講座3,000円~1万円が相場です。営業ノウハウ、Excel技術、筋トレ指導など、本業や趣味で培った知識を活かせます。週末にオンライン講座を12回開催すれば月3~5万円が目安です。人に教えるのが好きな人や、専門知識を持つ男性会社員に適しています。
男性会社員が自分に合ったおすすめの副業を選ぶポイント
副業選びで失敗しないためには、収入だけでなく継続可能性やスキルの横展開を重視する必要があります。以下の3つの視点で判断しましょう。
本業のスキルを横展開して時給単価を上げられるか
副業で効率よく稼ぐには、既存スキルを活かすのが最短ルートです。営業経験があればWebライティングやSNS運用代行、エンジニアならプログラミング案件、事務職ならオンライン秘書といった具合に、本業で培った能力を副業に転用できれば学習コストが下がります。
未経験分野にゼロから挑戦するより、既存スキルを横展開した方が時給換算で2~3倍高くなるケースが多く、結果的に少ない時間で大きな収入を得られます。自分の職務経歴を棚卸しし、市場価値のあるスキルを見極めることが重要です。
継続可能な作業時間を確保できるか
副業は単発で終わらず、継続することで収入とスキルが積み上がります。平日夜に毎日2時間確保できるのか、週末にまとめて5~10時間取れるのかで選ぶべき副業が変わります。例えば動画編集やプログラミングはまとまった時間が必要ですが、データ入力やアンケートモニターは隙間時間で対応できます。
本業の繁忙期や家族との時間を考慮し、無理なく続けられるペースを設定しましょう。最初から高い目標を掲げて挫折するより、週5時間程度から始めて徐々に増やす方が成功率は高まります。
求めるリターンは即金性か将来の資産性か
副業には「今すぐ稼ぎたい」ニーズと「将来のために投資したい」ニーズがあります。フードデリバリーやデータ入力は即金性が高く、働いた分だけすぐに収入になりますが、スキルは蓄積されません。
一方でWebライティングやプログラミングは収益化まで時間がかかりますが、単価が上がり続け、将来的に独立や転職の選択肢も広がります。
子どもの学費や住宅ローンで今すぐ現金が必要なら即金型、将来のキャリアや老後資金を考えるなら資産型を選ぶのが合理的です。両方のバランスを取るなら、即金型で資金を作りつつ資産型にも投資する二刀流も選択肢です。
本業と副業を両立しQOLを最大化させるコンディション管理
副業で収入を増やしても、体調を崩したり家族との時間を失っては本末転倒です。持続可能な働き方を実現するための3つのポイントを解説します。
スケジュールを詰め込みすぎず余白を確保する
副業を始めると「稼げるうちに稼ごう」と無理をしがちですが、睡眠時間を削ったり休日をすべて副業に充てると、本業のパフォーマンス低下や体調不良を招きます。週20時間以上の副業は疲労が蓄積しやすいとされています。まずは週5~10時間程度から始め、体調や家族との関係を見ながら調整しましょう。完全オフの日を週1日は確保し、趣味や家族との時間を大切にすることで、副業を長く続けられます。
デスク環境やガジェットに投資して作業効率を高める
副業時間が限られているからこそ、作業効率を上げる投資は惜しむべきではありません。外部モニターを導入すれば作業スピードが向上し、エルゴノミクスチェアは腰痛を防ぎます。高速Wi-Fiやノイズキャンセリングイヤホンは集中力を高め、1時間の作業を40分に短縮できます。初期投資3~5万円程度で作業効率が上がれば、数ヶ月で元が取れます。副業収入の一部を環境改善に回すことで、本業と副業の両方で生産性が向上し、結果的にQOL向上に繋がります。
副業を義務ではなく自己実現の手段と捉える
副業が「やらされている感」や「ノルマ」になると、ストレスが増えて続きません。副業は本来、自分のペースで挑戦できる自由な活動です。「月10万円稼がなければ」と自分を追い込むより、「今月は5万円稼げたら十分」「新しいスキルが身についた」といったポジティブな視点で捉えましょう。収入だけでなく、成長実感や達成感を大切にすることで、副業がQOL向上の手段になります。家族にも副業の目的や楽しさを共有し、応援してもらえる環境を作ることが長続きの秘訣です。
会社員が副業を始める前に必ず確認すべき注意点
副業でトラブルを避けるには、法律や社内ルールを事前に理解しておく必要があります。以下の3点は必ず確認しましょう。
勤め先の就業規則で副業が許可されているか
2018年に厚生労働省がモデル就業規則から副業禁止規定を削除して以降、副業を認める企業は増えていますが、全面禁止や事前申請制の企業も依然として存在します。就業規則を確認せずに副業を始めると、懲戒処分や降格のリスクがあります。人事部に確認する際は「副業を検討している」と正直に伝え、許可条件や申請手続きを把握しましょう。仮に就業規則で禁止されていても、法律上は私生活の自由が保障されており、本業に支障がなければ副業は認められる傾向にあります。ただし、競合企業での副業や情報漏洩リスクがある場合は禁止されます。
副業がバレないために必要な住民税の基礎知識
副業が会社にバレる理由の一つが住民税の金額です。会社員の住民税は給与から天引き(特別徴収)されますが、副業収入があると住民税が増え、経理担当者が気づくケースがあります。これを防ぐには、確定申告時に住民税の徴収方法を「自分で納付(普通徴収)」に変更する必要があります。確定申告書第二表の「給与・公的年金等に係る所得以外の所得に係る住民税の徴収方法の選択」欄で「自分で納付」にチェックを入れれば、副業分の住民税は自宅に納付書が届きます。ただし、自治体によっては普通徴収を認めない場合もあるため、事前に市区町村の税務課に確認しておくと安心です。
年間所得が20万円を超える場合の確定申告
副業の所得(収入から経費を引いた金額)が年間20万円を超える場合、確定申告が必要です。フリーランス案件なら報酬から経費(通信費、機材費、書籍代など)を差し引いた金額が所得になります。確定申告をしないと無申告加算税や延滞税が課される恐れがあります。freeeやマネーフォワードといったクラウド会計ソフトを使えば、初心者でも簡単に帳簿をつけられます。領収書やレシートは必ず保管し、経費として計上できるものを漏らさず記録しましょう。確定申告は翌年2月16日~3月15日が期限ですが、余裕を持って準備することをおすすめします。なお、税務に関する具体的な判断については、税理士など専門家への相談をご検討ください。
まとめ
副業は収入を増やすだけでなく、スキルアップや自己実現の手段として、男性会社員のQOL向上に直結します。本業で培ったスキルを横展開できる副業を選べば、効率的に稼ぎながら市場価値を高められます。スケジュール管理や作業環境への投資を怠らず、副業を義務ではなく楽しみとして続けることが成功の鍵です。就業規則の確認や住民税・確定申告といった基礎知識を押さえれば、リスクを最小化しながら副業を始められます。今日から自分に合った副業を選び、将来への第一歩を踏み出しましょう。
出典・参考文献
国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan/gaiyou/2024.htm
厚生労働省「副業・兼業の促進に関するガイドライン」
https://www.mhlw.go.jp/
※統計データおよび税務・労務情報は2025年2月時点のものです。最新の情報や個別のケースについては、関係省庁の公式サイトや専門家にご確認ください。

