髪のパサつきに悩む男性が増えています。朝セットしても昼には崩れる、櫛を通すと引っかかる、触るとゴワゴワする——こうした症状は、髪内部の水分不足やキューティクルの損傷が原因かもしれません。
パサつきの背景には、ドライヤーの熱、紫外線、カラー剤といった外的ダメージだけでなく、頭皮トラブルの放置、加齢による髪質変化、生活習慣の乱れなど、複数の要因が絡み合っています。特に30〜40代の男性は、仕事のストレスや睡眠不足が髪の健康に影響しやすい年代です。
しかし、適切なケアを続けることで、髪のコンディションは改善できる可能性があります。シャンプー前のブラッシング、髪質に合うシャンプー選び、正しいドライヤーの使い方など、自宅でできる対策も多くあります。
本記事では、男性の髪がパサつく7つの理由と、今日から実践できる6つの改善方法を解説します。まずはセルフチェックで現状を把握し、自分に合った対策から始めてみましょう。
この記事のまとめ
・男性の髪がパサつく原因は、ドライヤーの熱ダメージ、紫外線、カラー剤、頭皮トラブル、加齢、体質、生活習慣など7つの要因が関係しています
・改善方法は、シャンプー前のブラッシング、髪質に合うシャンプー選び、泡で優しく洗う、頭皮トラブルへの早期対処、UV対策、正しいドライヤー使用の6つが効果的です
・セルフチェックで3つ以上当てはまる場合は、髪のパサつきが進行している可能性があるため、早めのケアを始めましょう
男性の髪がパサパサするってどんな状態?
髪のパサつきとは、髪内部の水分や油分が不足し、キューティクルが剥がれたり開いたりしている状態を指します。健康な髪は適度な水分を保っていますが、パサついた髪はこの保湿力が低下していることが多いです。手触りが硬くゴワゴワし、櫛が引っかかりやすくなります。
見た目の変化も顕著です。ツヤが失われ、光を反射しなくなるため全体的にくすんで見えます。毛先が広がりやすく、スタイリングしても髪がまとまりません。朝セットしても昼過ぎには崩れてしまい、何度も鏡を確認する習慣がついているなら、それは髪のダメージが進行しているサインかもしれません。
髪のパサつきセルフチェック
最近、髪の手触りや見た目に違和感を感じているなら、まず現状を把握することから始めましょう。
以下のチェックリストで当てはまる項目が3つ以上あれば、髪のパサつきが進行している可能性があります。
髪の毛がパサついてしまう7つの理由
髪がパサつくのには複数の要因があります。単なる加齢や体質だけでなく、日常の何気ない習慣が髪にダメージを与えているケースも多いです。
ここでは男性特有の生活パターンも考慮しながら、パサつきを引き起こす7つの主要因を解説します。
ドライヤーやヘアアイロンによる熱ダメージ
髪は熱に弱く、高温にさらされるとダメージを受けやすくなります。ドライヤーやヘアアイロンを使用する際、長時間の使用や近距離での使用は髪の水分を奪い、キューティクルを傷つける可能性があります。
特に朝の身支度で時間がないとき、高温で一気に乾かそうとする習慣には注意が必要です。濡れた髪はキューティクルが開いた状態で、熱によるダメージを受けやすくなっています。ヘアアイロンを使ってスタイリングしている場合、同じ箇所に繰り返し熱を当てることで、その部分だけが極端に傷むこともあります。
出張や外回りが多く、ホテルや施設の備え付けドライヤーを頻繁に使う人は注意が必要です。これらのドライヤーは温度調整機能がないことが多く、常に高温で髪を乾かすことになります。月に数回程度なら大きな問題にはなりにくいですが、週に何度も使用するとダメージが蓄積する可能性があります。
頭皮トラブルを放置している
頭皮の状態は髪の健康に影響を与えます。頭皮が乾燥していると、毛穴から分泌される皮脂のバランスが崩れ、髪に必要な油分が行き渡りにくくなることがあります。その結果、髪全体がパサついた印象になる場合があります。
フケやかゆみといった頭皮トラブルを放置している男性は少なくありません。これらは頭皮環境の悪化を示すサインと言われています。頭皮の状態が良くないと、生えてくる髪自体が弱く、パサつきやすい状態になることがあります。
営業職や接客業で帽子を長時間かぶる習慣がある場合、頭皮が蒸れやすくなります。汗と皮脂が混ざり合い、雑菌が繁殖しやすい環境が生まれます。気になる症状が続く場合は、皮膚科など専門医への相談を検討してください。
紫外線ダメージを受けている
紫外線は肌だけでなく髪にもダメージを与える可能性があります。髪のタンパク質が紫外線の影響を受けると、髪内部の構造が弱くなることがあります。さらに、髪の色を作るメラニン色素にも影響が及ぶことがあり、髪が茶色っぽく退色し、パサついた印象が強まる場合があります。
屋外での仕事が多い建設業や配送業の男性、営業で外回りが多い人は特に注意が必要です。1日数時間も紫外線を浴び続けると、年間を通じて相当なダメージが蓄積する可能性があります。夏場だけでなく、晴れた日の春や秋も紫外線量は多いです。
ゴルフやランニングなど、屋外スポーツを趣味にしている場合も同様です。運動中は帽子をかぶらないことも多く、髪が無防備な状態で紫外線にさらされます。汗をかくことで髪が濡れた状態になり、紫外線の影響をさらに受けやすくなるという悪循環も生まれることがあります。
カラーのダメージを受けている
ヘアカラーは髪のキューティクルを開いて内部に色素を浸透させるため、構造的にダメージが生じやすいです。カラー剤に含まれる成分は、髪のタンパク質に影響を与え、髪内部の水分保持力を低下させることがあります。
白髪染めを定期的に行っている40代以降の男性は、特にダメージが蓄積しやすい傾向があります。根元が伸びるたびに染めるため、既に染めた部分にも繰り返しカラー剤が付着し、毛先ほどダメージが深刻になる場合があります。高頻度で染めている場合、髪が回復する時間がなく、常にダメージを受け続ける状態になりやすいです。
加齢による髪質の変化
30代後半から40代にかけて、ホルモンバランスの変化や細胞の老化により、髪質が変わり始めることがあります。髪を作る毛母細胞の働きが衰えると、生成される髪自体が細く弱くなる場合があります。髪内部の脂質や水分を保持する力も低下することがあり、以前と同じケアをしていてもパサつきを感じやすくなります。
皮脂の分泌量も年齢とともに変化する傾向があります。20代の頃は頭皮がベタつきやすかったのに、40代になると乾燥が気になるようになるのはこのためです。皮脂は髪の表面を保護する役割を果たすため、分泌量が減ると髪が外部刺激に弱くなり、パサつきやすくなることがあります。
毛根の数自体は変わりませんが、休止期に入る毛根が増え、髪全体のボリュームが減ることがあります。一本一本の髪が細くなることも重なり、髪の密度が低下します。その結果、髪が頭皮に密着せず浮きやすくなり、スタイリングしてもまとまりにくい状態になります。
生まれつきの体質
髪質は遺伝的要素も大きく、生まれつき髪が太く硬い人もいれば、細く柔らかい人もいます。細い髪は構造的に水分や油分を保持する力が弱い傾向があり、同じケアをしていても太い髪に比べてパサつきやすい場合があります。
天然パーマやくせ毛の人は、髪の断面が楕円形で凹凸があるため、キューティクルが剥がれやすい傾向があります。髪表面が滑らかでないため光を均一に反射せず、ツヤが出にくいです。また、くせがあることで髪同士が絡まりやすく、摩擦によるダメージも受けやすいです。
頭皮の皮脂分泌量にも個人差があります。生まれつき皮脂が少ない体質の人は、髪に必要な油分が不足しがちです。逆に皮脂が多い体質の場合、過剰に洗浄力の強いシャンプーを使うことで、必要な油分まで奪ってしまうリスクがあります。
生活習慣やストレスによる影響
睡眠不足や栄養バランスの偏りは、髪の健康に影響を与える可能性があります。髪はタンパク質で構成されているため、肉や魚、大豆製品などからの十分なタンパク質摂取が大切です。また、さまざまなビタミンやミネラルも髪の成長に関わるとされていますが、外食やコンビニ食が中心の食生活では不足しやすい傾向があります。
慢性的なストレスは体調に影響を与え、血行不良につながることがあります。頭皮への血流が滞ると、毛根に十分な栄養が届きにくくなり、健康な髪が育ちにくくなる場合があります。仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを抱え込みやすい30〜40代の男性に、髪質の変化が表れやすいのはこのためかもしれません。
自宅でできる!男性の髪のパサつき改善方法6選
髪のパサつきは、日々のケアの積み重ねで改善できる可能性があります。サロンでのトリートメントも効果的ですが、自宅でのケアを見直すことで、より持続的な変化が期待できます。
ここでは、忙しい男性でも取り入れやすい実践的な改善方法を紹介します。
シャンプー前にブラッシングする
シャンプー前のブラッシングは、髪や頭皮に付着したホコリ、皮脂、整髪料を浮かせる効果があります。これにより、シャンプーの泡立ちが良くなり、少量でも効率的に汚れを落としやすくなります。結果として、過度な洗浄による髪へのダメージを防ぐことができます。
ブラッシングには血行促進効果も期待できます。頭皮を適度に刺激することで、毛根への栄養供給が改善される可能性があります。硬くなった頭皮をほぐし、柔軟性を取り戻す手助けにもなります。1日の終わりに頭皮が凝り固まっている人ほど、この効果を実感しやすいでしょう。
使用するブラシは、目の粗いものを選ぶとよいです。豚毛や猪毛などの天然毛ブラシは、静電気が起きにくく、適度な油分を髪全体に行き渡らせます。プラスチック製のブラシを使う場合は、静電気防止加工されたものを選ぶと髪への負担が少なくなります。
髪質に合うシャンプーを使用する
シャンプー選びは髪のパサつき改善の要です。洗浄力が強すぎるシャンプーは、必要な皮脂まで奪い、髪の乾燥を加速させる可能性があります。特に「高級アルコール系」と呼ばれる界面活性剤を含むシャンプーは洗浄力が強く、パサつきが気になる人には向かない傾向があります。
アミノ酸系シャンプーは、髪と同じタンパク質成分で作られているため、洗浄力が穏やかで髪への負担が少ないとされています。泡立ちはやや控えめですが、必要な皮脂を残しながら汚れを落としやすいです。ベタイン系シャンプーも低刺激で、敏感肌や乾燥が気になる人に適しています。
成分表示の最初の方に「ココイル」「ラウロイル」といった文字があれば、アミノ酸系の可能性が高いです。逆に「ラウリル硫酸」「ラウレス硫酸」といった表記があるものは洗浄力が強い傾向があります。購入前に成分表示を確認する習慣をつけると、自分に合ったシャンプーを見つけやすくなります。
ノンシリコンシャンプーが必ずしも良いわけではありません。シリコンは髪をコーティングして保護する役割があり、ダメージが進んだ髪には有効な場合があります。ただし、シリコンが頭皮に残ると毛穴を塞ぐリスクがあるため、すすぎを丁寧に行う必要があります。自分の髪の状態に合わせて選ぶことが重要です。
泡で優しく洗う
シャンプーの際、髪をゴシゴシこするのは避けるべきです。摩擦はキューティクルを傷つけ、パサつきを悪化させる要因になります。正しい洗い方は、頭皮を指の腹で揉むように洗い、髪は泡で包むだけにすることです。
まず、シャンプー前に38℃程度のぬるま湯で1〜2分かけて予洗いします。この工程で髪の汚れの多くは落ちると言われています。次に、シャンプーを手のひらで軽く泡立ててから髪につけます。直接頭皮につけると、濃度が高すぎて刺激になることがあります。
洗うときは、指の腹を使って頭皮をマッサージするように動かします。爪を立てると頭皮に傷がつき、炎症の原因になります。側頭部、後頭部、頭頂部の順に洗うと、洗い残しを防げます。髪の長さに関わらず、頭皮をしっかり洗うことが重要です。
すすぎはシャンプー時間の2倍を目安に、丁寧に行います。生え際、耳の後ろ、襟足は特に泡が残りやすいです。シャンプーの成分が頭皮に残ると、かゆみやフケの原因になる可能性があり、結果として髪の健康も損なわれます。すすぎが甘いと感じたら、もう30秒追加してみるとよいでしょう。
頭皮トラブルはすぐに対処する
フケ、かゆみ、赤みといった頭皮トラブルは、放置すると髪質悪化につながる可能性があります。これらの症状が続く場合や悪化している場合は、皮膚科など専門医を受診することをお勧めします。
乾燥性のフケが出ている場合、洗浄力の強いシャンプーを使っている可能性があります。低刺激のシャンプーに切り替え、洗髪頻度を見直すことで改善することがあります。逆に、脂性のフケが出ている場合は、皮脂の過剰分泌が関係している可能性があるため、頭皮の洗浄を丁寧に行う必要があります。
かゆみがある場合、頭皮が炎症を起こしているサインかもしれません。掻くことで傷がつき、さらに炎症が悪化する悪循環に陥ります。かゆみ止め成分を含む薬用シャンプーや、抗炎症作用のある頭皮用ローションを使うと改善しやすいですが、症状が重い場合は専門医の診断を優先してください。
頭皮の赤みは、刺激への反応や血行不良を示している可能性があります。新しいシャンプーや整髪料に変えた直後に赤みが出た場合、その製品が合っていない可能性があります。使用を中止し、以前使っていた製品に戻すことで改善するか確認してください。こちらも改善しなければ、医療機関での相談が必要です。
紫外線(UV)対策をする
髪の紫外線対策は、肌のUVケアと同じくらい重要です。帽子をかぶることが最も手軽で効果的な方法ですが、通気性の悪い素材を長時間使うと頭皮が蒸れます。メッシュ素材や速乾性のある素材を選ぶと、快適に使えます。
髪用のUVスプレーも有効です。外出前に髪全体に軽くスプレーするだけで、紫外線から髪を保護できます。スプレータイプは手が汚れず、朝の忙しい時間でも使いやすいです。ただし、スプレーのかけすぎは髪をベタつかせるため、適量を守ることが大切です。
屋外での活動が多い日は、日傘を使うのも一つの手です。最近は男性向けのシンプルなデザインも増えています。営業職で外回りが多い場合、車に折りたたみ傘を常備しておくと、急な外出時にも対応できます。
紫外線のピークは10時から14時の間です。この時間帯の外出を避けるのが理想ですが、仕事の都合上難しい場合は、少なくとも髪が濡れた状態で外出しないようにしましょう。濡れた髪は紫外線の影響を受けやすい可能性があるため、朝シャワーを浴びる習慣がある人は、必ず完全に乾かしてから出かけることをお勧めします。
正しい方法でドライヤーを使用する
ドライヤーの使い方次第で、髪へのダメージは変わります。まず、タオルドライを丁寧に行うことが重要です。髪をゴシゴシ擦るのではなく、タオルで髪を挟んで押さえるように水分を吸い取ります。この工程を丁寧にすることで、ドライヤーの使用時間を短縮できます。
ドライヤーは髪から15〜20cm離して使います。近づけすぎると、局所的に高温になり、髪にダメージを与える可能性があります。風は根元から毛先に向かって当てます。この方向に風を当てることで、キューティクルが整い、ツヤが出やすくなります。
温風と冷風を交互に使うテクニックも効果的です。温風で8割程度乾かしたら、冷風に切り替えます。冷風はキューティクルを引き締め、髪にツヤを与える効果が期待できます。また、髪の温度を下げることで、ドライヤー後の余熱によるダメージを防げます。
まとめ
髪のパサつきは、熱ダメージや紫外線、頭皮トラブルなど複数の原因が重なって起こります。しかし、シャンプー前のブラッシングや髪質に合った製品選び、正しいドライヤーの使い方など、自宅でできるケアを続けることで改善が期待できます。まずはセルフチェックで現状を把握し、できることから始めてみましょう。

