「午後になると顔がテカる」
「朝は平気なのに昼過ぎには脂浮きしている」
こうした悩みを抱える男性は少なくありません。顔のテカリは単なる見た目の問題ではなく、肌環境の乱れを示すサインである可能性があります。
この記事では、顔がテカる5つの原因と、具体的な対処法を解説します。ホルモンバランス、食生活、紫外線、肌の乾燥、スキンケアの問題を理解し、適切な洗顔・保湿・生活習慣の見直しを実践することで、テカリの改善が期待できるでしょう。
この記事のまとめ
・顔がテカる主な原因は、ホルモンバランスの乱れ、偏った食生活、紫外線ダメージ、肌内部の乾燥、不適切なスキンケアの5つ
・テカリ対策の基本は、適切な洗顔と保湿、紫外線対策、生活習慣の見直しで、特にインナードライ(表面はテカるが内部は乾燥)の場合は保湿が重要
・午後に顔がテカりやすいのは皮脂分泌の日内変動とエアコンや紫外線などの環境ストレスが重なるため
顔がテカるってどういう状態?
顔のテカリは、皮脂が過剰に分泌され、肌表面に膜を張ったように光って見える状態を指します。特にTゾーン(額・鼻・顎)で目立ちやすく、朝は問題なくても昼過ぎには脂浮きしている、という経験を持つ男性は多いのではないでしょうか。
この現象は単なる見た目の問題ではありません。過剰な皮脂はニキビや毛穴の開き、さらには肌荒れといったトラブルの引き金にもなる可能性があります。清潔感を損なうだけでなく、肌環境そのものを悪化させる恐れがあるため、原因を理解した上で適切に対処する必要があるでしょう。
実際、皮脂分泌量は男性ホルモンの影響を受けやすいといわれています。思春期以降の男性は女性の約2〜3倍の皮脂を分泌するとされており、これが「男性の肌はテカりやすい」と言われる理由です。ただし、皮脂量が多いからといって必ずしも肌が健康とは限りません。表面はテカっているのに内部は乾燥している、というケースも珍しくないのです。
顔がテカる原因とは。5つ紹介
顔のテカリには複数の要因が絡み合っています。単一の原因で起こることは少なく、生活習慣やスキンケア、体調などが複合的に作用するでしょう。
ここでは主な5つの原因を取り上げ、それぞれがどのように皮脂分泌に影響する可能性があるかを見ていきます。
ホルモンバランスの乱れ
男性ホルモン(テストステロン)は皮脂腺を刺激し、皮脂の分泌を促進する働きを持つといわれています。このホルモンバランスが崩れると、皮脂量がさらに増加する可能性があります。
ストレスや睡眠不足、過度な運動はホルモンバランスを乱す要因です。特に慢性的なストレス下では副腎からコルチゾールが分泌され、これが間接的に皮脂分泌を増やすことが知られています。仕事の繁忙期や人間関係の悩みを抱えているとき、いつもより顔が脂っぽく感じるのはこのためかもしれません。
また、加齢によってもホルモンバランスは変化します。30代後半から40代にかけて男性ホルモンの分泌パターンが変わり、皮脂の質や量に影響が出る可能性があります。若い頃と同じケアでは対応しきれなくなるのは、こうした内分泌の変化が背景にあるといえるでしょう。
偏った食生活
食事内容は皮脂の分泌量と質の両方に影響を与える可能性があります。特に脂質や糖質の過剰摂取は、皮脂腺の活動を活発にするといわれています。
揚げ物や脂身の多い肉、ファストフードといった高脂肪食を頻繁に摂ると、血中の脂質濃度が上がり、それが皮脂として肌表面に現れやすくなる可能性があります。また、白米やパン、麺類などの精製糖質を大量に摂取すると血糖値が急上昇し、インスリンの分泌が促されます。このインスリンが皮脂腺を刺激し、皮脂分泌を増やすという仕組みがあるようです。
さらに、ビタミンB群や亜鉛といった栄養素の不足も見逃せません。ビタミンB2やB6は皮脂の分泌をコントロールする役割を持ち、亜鉛は皮膚の代謝に関与するとされています。コンビニ弁当や外食が続き、野菜や魚をほとんど摂らない食生活では、これらの栄養素が不足しやすいでしょう。栄養バランスの乱れが、結果として顔のテカリにつながる可能性があります。
紫外線によるダメージ
紫外線は肌にとって大きなストレス要因です。浴びた紫外線は肌の防御反応を引き起こし、その一環として皮脂の分泌が増えることがあるといわれています。
紫外線を浴びると、肌は水分を失いやすくなります。この乾燥から肌を守るため、皮脂腺が活発に働いて油分を補おうとする――つまり、紫外線ダメージそのものと、それに伴う乾燥の両方が、皮脂の過剰分泌を招くと考えられています。
特に男性は日焼け止めを使う習慣が少ない傾向にあります。営業や現場作業で日中外にいることが多い場合、無防備に紫外線を浴び続けることになるでしょう。その結果、慢性的な肌ダメージが蓄積し、皮脂バランスが崩れやすくなる可能性があります。紫外線対策を怠ることは、長期的に見て顔のテカリを助長する行為だといえるかもしれません。
肌内部の乾燥
表面がテカっているのに、実は肌内部が乾燥している状態を「インナードライ」と呼びます。これは顔のテカリの原因として非常に多いといわれています。
肌内部の水分が不足すると、肌は乾燥を補おうとして皮脂を過剰に分泌する可能性があります。この反応は防御機構として正常ですが、結果的に表面だけが脂っぽくなり、内側の乾燥は改善されないという悪循環に陥ることがあるのです。洗顔後すぐにつっぱるのに、午後にはテカるという場合、インナードライの可能性が高いでしょう。
エアコンの効いた室内に長時間いる、入浴時に熱いシャワーを顔に当てる、保湿を怠るといった習慣は、肌内部の水分を奪う可能性があります。男性は「保湿=女性のもの」と考えがちですが、実際には皮脂量が多い肌ほど、内部の水分保持が重要になるといわれています。見た目のテカリだけで判断せず、肌の水分状態を正しく把握する必要があるでしょう。
不適切なスキンケア
間違ったスキンケアは、皮脂の過剰分泌を引き起こす大きな要因になるかもしれません。特に「脂っぽいから」と洗顔を強化しすぎると、かえって状況が悪化することがあるのです。
洗浄力の強い洗顔料を使う、一日に何度も顔を洗う、ゴシゴシと力を入れて洗うといった行為は、必要な皮脂まで取り去ってしまう恐れがあります。すると肌は「皮脂が足りない」と判断し、さらに多くの皮脂を分泌するケースもあるのです。この悪循環によって、テカリはますますひどくなることがあります。
また、洗顔後に何もつけないのも問題でしょう。洗顔で失われた水分と油分を補わなければ、肌は乾燥し、それを補うために皮脂を出し続ける可能性があります。「男は化粧水なんて使わない」という考えが、実は顔のテカリを招いているケースは多いかもしれません。適切な保湿を行わないスキンケアは、不適切なスキンケアと同義だといえます。
顔のテカリを防ぐ方法
原因を理解したら、次は具体的な対処法です。顔のテカリは生活習慣とスキンケアの見直しによって、かなりの部分を改善できる可能性があります。
ここでは実践しやすく、効果が期待できる3つの方法をご紹介します。
洗顔をする
洗顔は皮脂コントロールの基本ですが、やり方を間違えると逆効果になることがあります。適切な洗顔方法を身につけることが、テカリ対策の第一歩でしょう。
まず洗顔料の選び方です。洗浄力が強すぎるものは避け、マイルドな洗い上がりのものを選びましょう。「さっぱり」「メントール配合」といった表示に惹かれがちですが、これらは必要な皮脂まで奪う可能性があります。洗顔後に肌がつっぱる、ヒリヒリするといった感覚があれば、洗浄力が強すぎるサインかもしれません。
洗顔の頻度は朝晩の2回が基本です。それ以上増やしても皮脂分泌を抑える効果はなく、むしろ肌を刺激して逆効果になる可能性があります。洗う際は、よく泡立てた洗顔料を肌にのせ、指の腹で優しく円を描くように洗いましょう。ゴシゴシこすると肌が傷つき、バリア機能が低下して皮脂分泌が増える原因になることがあるのです。
洗顔後はすぐに保湿することをおすすめします。化粧水で水分を補い、乳液やクリームで油分を与えましょう。「脂性肌だから保湿は不要」と考えるのは間違いです。適切な保湿によって肌の水分と油分のバランスが整い、過剰な皮脂分泌が抑えられる可能性があります。特にインナードライの場合、保湿こそが最も効果的な対策になるといえるでしょう。
紫外線対策をする
紫外線から肌を守ることは、テカリ予防だけでなく、長期的な肌の健康維持にも欠かせません。
日焼け止めは外出時の必須アイテムです。SPF30、PA++程度のもので日常的な紫外線は十分防げるでしょう。「ベタつくから嫌だ」という場合は、ジェルタイプや軽いテクスチャーのものを選ぶといいかもしれません。最近では男性向けの日焼け止めも増えており、テカリにくい処方のものも多く見られます。
塗るタイミングは外出の15〜30分前が目安です。顔全体にムラなく伸ばし、特にTゾーンは念入りに塗りましょう。汗をかいたり、タオルで顔を拭いたりした後は塗り直しが必要になります。面倒に感じるかもしれませんが、紫外線による肌ダメージは蓄積します。今は症状がなくても、将来的にシミやたるみ、そして慢性的な皮脂過剰につながる可能性があるのです。

帽子やサングラスを併用するのも有効でしょう。物理的に紫外線を遮ることで、日焼け止めの負担を減らせます。営業や外回りが多い男性なら、これらのアイテムを日常的に取り入れることで、肌への紫外線ダメージを大幅に減らせる可能性があります。
生活習慣を見直す
スキンケアと並行して、生活習慣の改善も重要です。内側からのアプローチがなければ、外側からのケアも効果が限定的になる可能性があります。
まず食事です。脂質と糖質の摂取量を見直し、ビタミンやミネラルを意識的に摂るよう心がけましょう。具体的には、揚げ物を週に数回に減らす、白米を玄米や雑穀米に変える、緑黄色野菜を毎食取り入れるといった調整が考えられます。特にビタミンB2を多く含む納豆やレバー、ビタミンB6を含む魚類、亜鉛を含むナッツ類は、皮脂コントロールに役立つといわれています。コンビニで食事を済ませる場合でも、サラダや焼き魚の弁当を選ぶだけで栄養バランスは改善するでしょう。
睡眠も見逃せません。睡眠不足はホルモンバランスを乱し、ストレスホルモンの分泌を増やす可能性があります。その結果、皮脂分泌が促進されることがあるのです。質の良い睡眠を取るためには、就寝前のスマホ使用を控える、寝室の温度を適切に保つ、規則正しい時間に寝起きするといった工夫が効果的でしょう。特に就寝2〜3時間前の入浴は、深い眠りを促し、ホルモンバランスの安定につながる可能性があります。

ストレス管理も重要です。仕事や人間関係のストレスは避けられませんが、適度な運動や趣味の時間を持つことで、ストレスの影響を軽減できるかもしれません。週に2〜3回、30分程度のウォーキングやジョギングをするだけでも、ストレスホルモンの分泌が抑えられる可能性があります。自分なりのストレス解消法を持つことが、結果的に顔のテカリを抑えることにつながるといえるでしょう。
なぜ午後だけテカるのか?顔の皮脂が時間帯で変わる理由
朝は問題ないのに、昼過ぎから夕方にかけて顔が脂っぽくなる。この現象には、皮脂分泌のリズムと日中の環境要因が関係している可能性があると言われています。
皮脂分泌の日内変動
皮脂腺の活動は一日を通じて一定ではありません。ある研究によると、皮脂分泌には日内変動があり、午後の時間帯に分泌量が多くなる傾向があるといわれています。
朝の洗顔で皮脂をリセットしても、時間とともに新たな皮脂が分泌されます。日中の活動時間帯に分泌量が増えることに加え、屋外で活動していると、汗と皮脂が混ざり合ってテカリが目立ちやすくなるのです。営業職や外回りの多い男性が「午後になると顔が脂っぽい」と感じるのは、この生理的なリズムと外部環境の両方が作用しているためと考えられます。
興味深いことに、睡眠中の皮脂分泌量も多いという報告もあります。つまり、皮脂の分泌は単純に日中だけ活発というわけではなく、複雑なリズムを持っているようです。
日中の環境ストレス
オフィスや移動中の環境も、午後のテカリを加速させる可能性があります。エアコンによる乾燥、紫外線、気温の上昇、精神的なストレスなどが重なると、肌は防御反応として皮脂を分泌することがあるのです。
特にエアコンの効いた室内では、湿度が低下して肌の水分が奪われやすくなります。すると肌は乾燥を補おうとして皮脂を出す可能性があるでしょう。さらに、会議や商談といった緊張する場面では、交感神経が優位になり、これも皮脂分泌を促すことがあるといわれています。結果として、午後は複数の要因が重なり、テカリが顕著になるのです。
午後のテカリを抑える実践的対策
この時間帯特有のテカリには、タイミングを狙った対策が有効でしょう。
昼休みに軽く洗顔する、あるいはあぶらとり紙でTゾーンの皮脂を取るだけでも効果が期待できます。ただし、あぶらとり紙は使いすぎると必要な皮脂まで奪う可能性があるため、軽く押さえる程度にとどめましょう。また、昼食後にミスト化粧水で保湿すると、午後の乾燥による皮脂分泌を抑えられるかもしれません。
まとめ
顔のテカリは皮脂の過剰分泌によって起こる現象で、ホルモンバランスの乱れ、偏った食生活、紫外線ダメージ、肌内部の乾燥、不適切なスキンケアといった複数の原因が絡み合っている可能性があります。
対策の基本は、適切な洗顔と保湿、紫外線対策、そして生活習慣の見直しです。特にインナードライの状態では、表面のテカリに惑わされず、肌内部の水分を補うことが重要になるでしょう。また、皮脂分泌には日内変動があり、午後にテカリが目立ちやすいのは生理的なリズムと環境要因の両方が影響していると考えられます。
顔のテカリは一朝一夕には改善しないかもしれませんが、原因を理解し、継続的にケアを行うことで変化が見られる可能性があります。清潔感のある肌を保つことは、ビジネスシーンでもプライベートでも自信につながるでしょう。今日から始められる小さな習慣が、数ヶ月後の肌状態を大きく左右しているかもしれません。

